2022年5月26日木曜日

Christian McbrideとC.Corea

 T.モンクの曲を演奏しているミュージシャンを探しているうちに、チック・コリアが結構多くの演奏を残していることが分かった。M.デビスも結構多くの演奏を残している、多分アルバム一枚分はある。が、電気楽器を使うようになってからは殆どなくなって、ミラノのダブルイメージに収録されているラウンドミッドナイトが最後かと思われる。

チック・コリアはM.デビスと別れてからもアコーステッィクな演奏を続けたからか、81年以降にもモンクの曲を多く演奏している。M.デビスをはるかにこしてアルバム三枚分くらいはあるだろう。チック・コリアのアルバムを聴いている内に、ベーシストのクリスチャン・マックライドを知った。彼のリーダーアルバムも何枚か手に入れたが、ビッグバンドのアルバムも制作しているが残念ながらそこにはモンクの曲は無い。が、彼のリーダーアルバムよりはチック・コリアとの共演が良いと思う。お互いの絡みというか、いい化学反応を起こしていると感じる。

チック・コリアを聴くなら同じ時期にM.Dのグループにいた同世代のキース・ジャレットも聴いてみよう。K.ジャレットは完全にアコースティックな演奏しかしていないが、モンクの曲は少ない。

彼らの演奏を聴くには、ピアノとリズムの絡みを他のミュージシャンで聴いてみようと思ったのがビル・エバンスである。

手元にあるレコードを調べると結構彼らのレコードを持っていることが分かって、あらためて聞き直してみようと思ったがこの三人は白人である。私はニューヨークの黒人音楽としてジャズを聴いているので、これに反することになってしまった。

C・コリアはスペインとイタリアの血をもった白人。K.ジャレットはハンガリーの血を持った白人、B.エバンスはウクライナの血を持った白人である。ウクライナ系の人達がアメリカのジャズに関わっていたことが分かったのであるが、B.エバンスがそうであったことにビックリした。が、彼らは黒人に認められたジャズ・ミュージシャンである。

C.マックブライトを知って新しいミュージシャンを知ることになるが、これらのピアノ・トリオを聴くことによって、モンクの音楽を違う角度から聴けるように思う。

モンクは自分自身の曲を通じて、自身の純度・完成度をより高めることを考えていたのではないかと思う。他の演奏者との絡みを通じて異なる展開を行うのではなくて、あくまで自身が主となる音楽である。共演者の音楽もモンクの音楽から独立しても良いような印象で、モンクはソロが一番適しているように思われる。

そう言えば、フォーバース四小節の掛け合いはない。

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