2022年2月10日木曜日

電気からゲルマニュウム・ラジオ

 電気に興味を持ったのはなぜか覚えていないが小学校三年生の時のこと、姉(当時小6)が持っていた理科の教科書の電気に関する図を自分のノートに描き写していた。それを何かの機会に見た(自分から見せるとかアピールはしない性格)担任の小田垣弘子先生がびっくりして、「福田君のノート凄いよみんな見てみ」と言って何日間か展示した。勉強はできない・しない?子だったので他に褒めることが無かったのでそういうことになったと思うが、その頃には電気に興味を持ったのは確かである。学年混合必修クラブ?で後輩がコードの+と−を一つにまとめて配線しているのを見て、「そんなころとしたらショートして家中の電気消えてしまう」と教えたのを覚えている。

鉄道模型にも興味を持ったので模型クラブに入ったが資金が無く(裕福では無かった)、模型用の木(ヒノキ棒)でポイント部分を作ったりしていた。家の裏に国鉄(現JR)が通っていたので、線路や信号機が常に視界の中にあった。その前になるが 朝鮮動乱で、アメリカ軍が戦車などの修理で大久保の基地へ兵器を運んでいた。その頃国鉄奈良線は単線でうちの裏には上り下りの待避線があったり、日通の大きな営業所があり荷物の積み込みや貨車の入れ替えのための引き込み線もあった。そこで蒸気機関車の運転室内を見せてもらったり、米軍と兵器を間近に見ることもあった。決してギブ ミー チョレートとは言ってない!現在龍谷大のキャンパスは元米軍の基地であったが、通信基地で大きなアンテナが接地されていた。戦闘部隊ではなかったので、兵隊さんはおとなしい人ばかりであったが時たま派手なスカジャンを着た若い軍人を見かた。だがスカジャンが日本製だとは夢にも思ってもみなかった。ある日のことおもての通りをあるいていたら、酔っ払った米人が声をかけてきてピストルをくれた。オモチャですよ!

当時奈良電鉄(現近鉄)が京阪丹波橋駅と同じホームを使っていたが、奈良電で日本人用と米軍用をチェーンで仕切った車両を見かけたことがある。それは一度だけのことだったが子供心にショックを受けたのか、後々ジャズを通じて米国の黒人差別を知ったときに思い出した。

理科のノートに電気関係の図を写し撮っていた頃?、近所一帯の電気メーター交換工事があって腰道具を携えた人たちが行き来するようになった。うちの番になってやってきた人が最近分かったのですが13歳年上のイケメンのお兄さんで、電気に興味を持ちだした頃で作業をしているのが珍しかったこともあって、間近に一部始終を見ていて仲良くなった。我が家の工事が終わった後どういううように仲良くなったのか忘れてしまったが、工事用の自転車の後ろに乗てもらって七条にあった寺元電気工事の家にも連れていってもらった。職人さんが沢山いたり資材や道具を身近に見てうれしくなって、その後はバスに乗って行けることが分かって一人で時々伺うようになり、二度ほど帰りのバスに乗り遅れて夕食をご馳走になったが、大人に混じって箱膳?で食べ今までに無い経験をした。

鉱石ラジオやゲルマニューム・ラジオに興味を持って誰に習ったのか覚えてはいないが、はじめてつくったもの(調子が良くなかった?)を持って寺元電気工事 へ行った時ちょうど職人さん達が帰ってきた時間でみんながオーと寄ってきた、「これは分からんな、てーちゃん呼んできて」と先に帰っていた近所に住んでいた職人さんを呼んでくれたが、この時電気にも専門分野があることが分かった。私の父親はサラリーマンだったので、うちには何も無かったのであるがどういうわけか道具類が他の家よりはあった。と言っても釘、金槌、のこぎり、ペンチ、マイナスドライバーくらい。ハンダごてはなかったので多分自分で探して買ったのだと思うが、近所の電気屋さんにもなかったのに、何処で探したのか?私がラジオを作り出したのをみて寺元さんがペンチ、ラジオペンチ、ニッパー、ドライバーをくれた。プロが使う道具をもらったので、大変喜んで現在でもニッパーの他は手元にある。

小学校の高学年になったっころ近所に住む木崎しょうぞう君と、電気つながりの友達になった。彼とはなぜつながったのかは覚えていないが、近くにあったブリキ屋(トユ屋)さんにも、そのころ何を造っていたのか切れっ端をもらいにいっていた。木崎君はどこからか小さな電気友を探してはゲルマニュウムラジオの修理を私に頼んできてそれを配達させていた。その頃には何故か向かいにあった西野湯のお兄さんとも知り合いになって部屋に出入りするようになった。母屋とは別棟で出入り口も別だったので入りやすかったのか。西野明さんは当時立命館大学工学部の学生で綺麗にかかれたモーターの手描き製図が貼られていたが、音楽にはあまり興味が無かったようだがS盤のレコード蓄音機でウエスタン映画の曲を聴かしてくれた。 西野明さんとは現在音信不明。

 

 


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