2022年8月1日月曜日

ジャズ・レコードを楽しむ

 レコードに記録された音楽はその時点で過去のものになるから聴く必要なし、という考え方も間違いではないでしょう。と言ってもNYへ度々通うわけにも行かず、レコードで楽しむことになる。レコードの良いところは過去の記録が残されているので、その時代の音楽を概観したりミュージシャンの発展過程を聴けることである。

若い頃にはレコードプレーヤーとLPレコードしかなかったので、お気に入りがあれば繰り返しピックアップを上げ下ろししなければならなかった。が、カセットテープ、そしてCDが現れてからは便利になってリピート再生が簡単にできるようになった。が、音質の面で問題が指摘されアナログが復活されつつあるが、アナログをデジタル(PC)で扱えるdsdファイルの開発が音質と便利さを解決したと思う。特に、自分の感覚だけでお気に入りを何度も聴くには大変便利である。

チック・コリアとキース・ジャレット、手持ちのアルバムを全て2日間再生しぱなっしで聴いてみた。が、よはり白人の節回しといううかクラシック音楽の香が耳障りになった。70年代にM.デビスの洗礼を受けたミュージシャンは今までのジャズにこだわらない音楽、ジャズという呼び方から脱皮した新しい音楽を創り出したので自分の感覚を自由に表現できるようになった。それまでにも黒人に認められた白人ジャズ・ミュージシャンがいたが、黒人を手本にしたりコピーをしたりたえず黒人を意識していたと思うが、ジャズから脱皮した新しい音楽は黒人音楽を意識しなくてもよくなったのである。

ビルエ・バンスは特に好きでもなかったが、何かと話題になるので何枚かのアルバムも聴いてみたが、ベニー・グッドマンのスイングジャズと同様白人の感覚でジャズが整理されているように感じる。そこにはジャズの灰汁のようなものを感じることが薄い。が、白人のクラシック音楽的なフレーズは気にならない。

ということで、特に私には70年代いこうの白人ジャズに親しみを感じられないのである。

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